わたしの小説新潮日記

小説新潮の感想を中心としたブログです

山本一力「カズサビーチ ようそろ」(第2回)小説新潮2015年2月号

 2015年1月号から新連載が始まっています。本誌で2014年11月号まで連載されていた「マックでよい」の最終回に「最終回」の表記がなく終わってしまったように、今作もなぜか、「新連載」の表記がありません。作者と出版社で何らかの取決めがあるのでしょうね。

 さて、そのことは別にして、この作品は、「ジョン・マン」(講談社刊)の姉妹編といえます。今のところ、主人公はクーパー船長なのか、ペリー提督なのか、今後登場するかも知れないジョン・マンジロウ(中浜万次郎)なのか、はっきりしていません。ただ、スケール感が大きく今後の展開にワクワクしますね。

 因みに、「ようそろ」(宜候)とは航海用語で、船を直進させることを意味する操舵号令だそうです(ウィキペディア)。

 以下、今後の読書の備忘録として登場人物と場所をメモしておきます。

(場所)

サグハーバー

 米国東部ロングアイランド捕鯨基地。鯨の乱獲で寂れつつある。クーパー船長在住。

フェアヘブン

 サグハーバーは寂れ捕鯨基地は北上し、1850年現在全米一の捕鯨基地。ウォーレン・デラノ在住。

ニューヘッドフォード

 フェアヘブンと対岸の町。全米一の捕鯨基地を有する町。ジョセフ・C・デラノ在住。

(登場人物)

マーケイター・クーパー船長

 捕鯨船マンハッタン号の船長。1845(弘化2)年 鳥島沖で22人の日本人漂流民を救助。鎖国下の日本に送り届ける。サグハーバーでは知らない人がいないほどの人格者。

ジョセフ・C・デラノ

 ニューヘッドフォードで捕鯨船や貨物船を有する海運長者。

ウォーレン・デラノ

 ジョセフ・C・デラノの甥。フェアヘブンに住む海運長者。

イリアム・ホイットフィールド船長

 ウォーレン・デラノ所有の捕鯨船ジョン・ハウランド号の船長。クーパーより4年早く鳥島で万次郎ら日本人漁師5人を救助している。

マシュー・ペリー提督

 鎖国下の日本に漂流民を送り届けたクーパー船長の話を聞きたいとクーパーを知るジョセフ・C・デラノを尋ね、ニューヘッドフォードにやって来る。