わたしの小説新潮日記

小説新潮の感想を中心としたブログです

小説新潮2013年5月号お好みランキング

 今回は特集作品(5作品)を除く全作品(21作品)を好み順にランキングしてみます。3か月ぶりのランキングです。いつものようにA群は好みの作品群です。B群も嫌いではありません。C群は好みから外れた作品です。

 「イノセント・デイズ」(早見和真)は、前のページに感想を載せていますので下にスクロールしてみてください。

 「アシタ、デキル?」(山本幸久)は、今のところ美大生の就活に焦点をあてています。美大の女子大生が就活で苦労している展開です。主人公に対する温かみが文章に感じられます。こういう作品は好きですね。

 「マテリアル・ライフ」(仙川環)は、埼玉県の熊谷市を想定し「北埼玉市」(実在しません)にある地方支局配属の女性記者が主人公の物語です。胎児細胞移植がテーマになっています。本社勤務を望む上昇志向がある主人公ですが、今後どのような展開になるのでしょうか。いつか感想を書くと思います。

 「水曜日の凱歌」(乃南アサ)は、「波止場にて」(野中柊)と時代設定がほぼ同じ太平洋戦争前後です。主人公も中産階級以上の女性が時代に翻弄される設定です。このように同じような設定の小説を同時に読めるのも小説雑誌の楽しみです。作品を立体的に読んでいる感覚です。両作品とも好みです。

 

 なお、特集作品をランキングしなかったのは、5作品に共通する今月号特集「Story Seller 2013」のコンセプトがつかみ切れなかったからです。読み物として面白かったのは、「関守」(米澤穂信)ですが、「Story Seller 2013」って何だったのでしょうか。

A群

1位 「イノセント・デイズ」 早見和真

2位 「蛍の森」 石井光太

3位 「冬を待つ城」 安部龍太郎

4位 「アシタ、デキル?」 山本幸久

5位 「獅子の城塞」 佐々木譲

6位 「波止場にて」 野中柊

7位 「マテリアル・ライフ」 仙川環

8位 「神様が降りてくる」 白川道

9位 「水曜日の凱歌」 乃南アサ

10位 「さくら」 真山仁

B群

11位 「月光の誘惑」 赤川次郎

12位 「持てないバケツⅣ 名前のない古道具屋の夜」 柴田よしき

13位 「私家本 椿説弓張月」 平岩弓枝

14位 「べんけい飛脚」 山本一力

15位 「トーキョー・イーストサイド 君たちに明日はないPART5」 垣根涼介

16位 「たぶんねこ しゃばけシリーズ」 畠中恵

17位 「それは言わない約束でしょう」 荻原浩

18位 「ヒトでなし」 京極夏彦

19位 「星夜航行」 飯嶋和一

C群

20位 「抱く女」 桐野夏生

21位 「傲慢な婚活」 嶽本野ばら