わたしの小説新潮日記

小説新潮の感想を中心としたブログです

柴田よしき「底のないポケットⅢ 名前のない古道具屋の夜」小説新潮2012年9月号

 先月は私のお好みランキングを省略しましたので、今月はアップします。いつものようにA群は好みの作品群です。B群も嫌いではありません。C群は好みから外れた作品です。 

 気になった作品について、2回に分けてひとこと感想を留めます。

 

「底のないポケットⅢ 名前のない古道具屋の夜」 柴田よしき

 このシリーズに登場する小説家の真崎秀(まさきしゅう)は、2011年5月号から連載していたシリーズ第1作「さかさまの物語」で登場した仙崎秀だったことがわかり、懐かしくなりました。当時、大学中退の小説家希望の貧乏青年・仙崎が同じ弁当工場でパートをしていた咲子と結婚しているストーリーは連続性があり連載小説の強みを発揮しています。 

 あの当時から4年がたっており、仙崎も売れっ子作家になっている設定です。しかし、仙崎には何やらありそうです。同時に今回の主人公の信也(のぶや)も出版社を早期退職し、田舎で悠々自適の一人暮らしで本を書き上げようとしているのですが何となくうまくいきません。このシリーズは毎回冴えない主人公の物語ですが、メルヘンチックな不思議な魅力があります。

 

A群

1位 「沈黙の代償」 真山仁

2位 「獅子の城塞」 佐々木譲

3位 「キアズマ」 近藤史恵

4位 「波止場にて」 野中柊

5位  「宰領 隠蔽捜査5」 今野敏

6位 「海峡の絆」 熊谷達也

7位 「十津川警部 新宮に徐福伝説の謎を追う」 西村京太郎

8位 「ドンナ ビアンカ誉田哲也

9位 「底のないポケットⅢ 名前のない古道具屋の夜」 柴田よしき

 

B群

10位 「月光の誘惑」 赤川次郎

11位 「神様が降りてくる」 白川道

12位 「そら色のマリア」 朱川湊人(シリーズ最終話)

13位 「風屋敷の告白・還暦探偵」 藤田宜永

14位 「脊梁山脈」 乙川優三郎

15位 「星夜航行」 飯嶋和一

16位 「べんけい飛脚」 山本一力

17位 「続・寺内貫太郎一家」 烏兎沼佳代

18位 「島津戦記」 新城カズマ

 

C群

19位 「Hidden times」 坂東眞砂子(最終回)