わたしの小説新潮日記

小説新潮の感想を中心としたブログです

小池真理子「座敷」小説新潮2012年8月号

 この作品は、導入から何となく怖い予感のするお話で、実際かなり怖いお話でした。物語は、大学時代の友人・真由美が地方の大地主の長男と結婚したのですが、夫は3歳の第1子とともに交通事故死してしまいます。真由美はその後義弟と再婚します。「私」は真由美に懇願されて真由美の家に泊まりに行くのですが、その豪邸の一室で元夫の幽霊が出るというお話です。やつれた真由美も、音もなく現れるお手伝いのサトも、使われてなくてカビ臭い和室、寝具、豪邸すぎる豪邸もすべてが怖いです。