わたしの小説新潮日記

小説新潮の感想を中心としたブログです

佐藤愛子「怖いお話」小説新潮2012年8月号

 2012年8月号は502ページとかろうじて500ページを超えた程度のボリュームでした。毎号読んでいる読者には今月号は良し悪しは別として「薄い」と受け止めたと思いますが、初めて書店で関心をもった人はどのように感じるのでしょうか。手抜きの雑誌と感じるのか、ちょうど良い厚さの雑誌と感じるのか人それぞれと思いますが、私は物足りなさを感じました。 

 さて、8月号は昨年に引き続き「怪談」の特集でした。ホラーと違って読んで想像する怖さをねらっています。しかし、極端に怖い話はありません。“ライト怪談”といった程度でしょうか。読んで何回か鳥肌が立つくらいの怖さがちょうどいいので私には合っていました。

 

 以下、掲載順に6回に分けて感想を書きます。

 

「怖いお話」 佐藤愛子

 この作品はちっとも“怖くないお話”でした。佐藤女史は御年88歳とのこと。末尾の「(談)」というのはどういうことでしょうか。編集部がインタビューして書いたということでしょうか。佐藤女史は私が20代の頃に本誌を読んでいた時は、今回の作品のように故遠藤周作氏との面白おかしな交友録を小説の題材にして数々の作品を載せていました。どのような事情かは知りませんが小説雑誌での作品発表で「(談)」はいただけません。談話は作品ではありません。「(怪談)」ならウケますが・・・