わたしの小説新潮日記

小説新潮の感想を中心としたブログです

大沢在昌「冬芽の人」小説新潮2012年1月号

 これまではそれなりに事件はあるものの、どちらかというと強烈な印象の残る作品ではありませんでした。それは、登場人物に奥畑とか奥平とかの兄弟や親せきなど似たような名前が多数登場し、毎月の連載で1か月、間が空く間に登場人物の位置関係が分からなくなり、今一つ惹きつけるものが弱かったことが原因だと思っています。 

 しかし、しずりが監禁され、事件の全体像が明らかになり、何年も前の捜査ミスが浮上してきたことにより、この作品も展開が俄然、慌ただしくなってきました。ストーリーが次のステップに移行するのか、そのまま終結に向かうのかわかりませんが、次のステップに向かう展開を期待しています。