わたしの小説新潮日記

小説新潮の感想を中心としたブログです

萩原浩「エンドロールは最後まで」小説新潮2011年12月号

 この作品は、38歳間近の独身OL・千帆(ちほ)の恋愛や結婚をめぐるプライドや哀しみ、怖れなどの揺れる心情を見事に描いています。題材には結婚詐欺かもしれない一見イケメンの怪しい渡辺裕二との性描写もあります。裕二の背中に残る虐待の火傷のあとは千帆が裕二にのめり込ませる遠因になっているのかもしれません。この作品も印象深い作品です。