わたしの小説新潮日記

小説新潮の感想を中心としたブログです

我孫子武丸「夏に消えた少女」小説新潮2010年9月号

 キツネにつままれたような結末に思わず前のページを見返してしまいました。思い込みを突いたトリッキーな展開に脱帽です。 

 思い込みその1  2人の警官は当然男であろうとの思い込みで読んでいくと最後に、上司の警官は小太りのおばさん警部補。しかも拳銃を持って逮捕するのです。 

 思い込みその2  2人の警官が近隣の通報で駆け付けた水原宅は当然、被害者宅と思っていたら、何と犯人宅。水沢夏紀は被害者の少女だと思って読んでいくと38歳のニート男の少女偏愛性のある犯人という結末です。 

 これだけでは読んでいない人には何のことかわからないと思いますが、トリックをさらしてしまったのでごめんなさい。