わたしの小説新潮日記

小説新潮の感想を中心としたブログです

荒山徹「蓋島伝 長宗我部元親秘録」(第4回)小説新潮2010年8月号

 本作品は小説新潮2010年5月号から連載されています。物語は、元親が外敵に暗殺された父国親の後を継ぎ長宗我部家の長となって、今後の連載では、たぶん四国全土を平定するまでの過程を描くのだろうと思われます。 

 ただし、作風は怪奇アクション時代劇といった様相です。大衆小説まっしぐらというところでしょうか。私が知っている30年前の小説新潮にはなかった路線ですが、今は、こういう路線も扱うのかという印象を持ちました。 

 2010年8月号では安土桃山時代の風俗などを著し、日本史の教科書にも登場しているあの有名な宣教師ルイス・フロイスが登場していますが、悪ふざけが過ぎるような描き方で興ざめてしまいました。フロイスが元親暗殺隊の責任者となっているのです。しかも金髪美女3人の忍者を従えての登場です。金髪美女忍者3人衆はご愛嬌としても、フロイスが元親の暗殺者となるような発想はどこから生まれたのでしょうか。何か接点となるような痕跡があるのならどなたかご教示いただけるとありがたいです。