わたしの小説新潮日記

小説新潮の感想を中心としたブログです

帚木蓬生「名簿」小説新潮2010年7月号

 小説雑誌なので軽く流せる程度で、わくわくさせる作品や感動できる作品、知らない世界を垣間見られる作品を期待しているのですが、今月号は多分に私の読解力と想像力の貧困から理解しにくい作品がいくつかありました。一例をあげますと、「You Ain't No Better Than Me.」(舞城王太郎)の新興宗教らしき蛇(教祖?)が出てくるくだり、「足利義鳥の最後」(宇月原晴明)などです。

 以下は、7月号特集作品を巻頭の順に3回に分けて感想を書きます。

「名簿」 帚木蓬生

 軍医として遭遇する戦地での人間ドラマには、毎度、胸が痛くなります。扱うテーマこそ違いますが展開と結末のスタイルは毎度おなじみです。しかし、小説雑誌の手法としては、これで良いのだと思います。私は納得しています。