わたしの小説新潮日記

小説新潮の感想を中心としたブログです

窪美澄「なすすべもない」小説新潮2010年6月号

 今月号は“官能小説”の特集でした。そのうちの一作です。

 

 幼馴染と婚約し挙式直前に、夫の父親が亡くなり、3回忌が明けるまで挙式を延期しました。その間に夫はすでに性に関心を失ってしまいます。いよいよ2年が立ち、挙式を迎える直前に同級生である夫の弟をむりやり誘惑し性交渉してしまうのです。普段はしっかりした保育士のような設定ですが、排卵期になると激しく情欲するという設定です。もう結婚も解消でしょうし、弟も何とも哀れな結末です。これまた何ともやり切れない読後感でした。