わたしの小説新潮日記

小説新潮の感想を中心としたブログです

51 長崎尚志

長崎尚志「監視」小説新潮2019年2月号

短編でも短さを感じさせない短編があります。この作品はまさにその部類だと思います。今月号で一番気になった作品です。 主人公は島本慎二。島本の一人息子は15年前に横浜駅で喧嘩の仲裁をした際に何者かに暴行を受け、2日後に亡くなっています。妻は次第…

長崎尚志「白馬の王子」小説新潮2016年12月号

今月号でもっともハラハラドキドキさせられた作品です。 倉持彩子(あやこ)が危うく轢き殺されそうになったところから物語は始まります。間一髪、通りすがりの青年が突き飛ばしてくれたおかげで彩子は命拾いをします。青年は“わざと轢こうとしたみたいでし…