32 重松清
今月号では心惹かれる作品を見つけられませんでした。これは作者や編集者の問題というよりは、大半が私の感性が硬直化していることが原因と思っています。感性を若返らせないといけないと反省です。 さて、今月号は上記のような事情で違和感を覚えた作品を取…
例年、本誌7月号はその年の山本周五郎賞の決定発表の号です。あわせて、今年も歴代の同賞を受賞した作家による競作の特集がありました。今年は7作が収録されていました。(作品は末尾に記載します) いずれもそれぞれの作家の個性が光る秀作ぞろいで大いに…
子どもを主人公に描いた作品好きの私にはたまらない作品です。この作品は「かわいげ」という重松清の連作の第5話です。 そもそも「かわいげ」は、死別した母親への傷心を抱く小4の少女フミを主人公いして、フミの父親と再婚した新しい母親とその連れ子の義…