わたしの小説新潮日記

小説新潮の感想を中心としたブログです

23 窪美澄

窪美澄「よるのふくらみ」小説新潮2012年7月号

この作品は2011年6月号に掲載された「星影さやかな」の続編です。約1年ぶりの続編発表となりました。 私は2011年5月の当ブログで「みひろ」を主人公とするこの連作の作風に一体感がないことと、シリーズ第1作目の「なすすべもない」(2010年…

窪美澄「星影さやかな」小説新潮2011年6月号

「こうきましたか」というのが第一印象です。この作品は小説新潮2010年6月号収録の「なすすべもない」、同2011年2月号「平熱セ氏三十六度二分」と登場人物、場面設定が同一ですので事実上の連作です。 「なすすべもない」はみひろが圭祐と婚約中で…

窪美澄「平熱セ氏三十六度二分」小説新潮2011年2月号

この作品は2010年6月号の同女史の「なすすべもない」の事実上の連作です。しかし、作風は全く別の作品です。こういう作り方は読者無視のようであまり感心しません。 前作は「官能小説」の特集として創作されたからだと思いますが、(好き嫌いは別として…

窪美澄「なすすべもない」小説新潮2010年6月号

今月号は“官能小説”の特集でした。そのうちの一作です。 幼馴染と婚約し挙式直前に、夫の父親が亡くなり、3回忌が明けるまで挙式を延期しました。その間に夫はすでに性に関心を失ってしまいます。いよいよ2年が立ち、挙式を迎える直前に同級生である夫の弟…