23 窪美澄
この作品は中原中也と小林秀雄との三角関係で有名な女優の長谷川泰子(1904年生れ-1993年没)をモデルにした作品です。中原が水本、小林が片岡、長谷川が礼子の名前で登場しています。 題名はご存知のとおり中原中也の「春日狂想」をもじったもので…
この作品は2011年6月号に掲載された「星影さやかな」の続編です。約1年ぶりの続編発表となりました。 私は2011年5月の当ブログで「みひろ」を主人公とするこの連作の作風に一体感がないことと、シリーズ第1作目の「なすすべもない」(2010年…
「こうきましたか」というのが第一印象です。この作品は小説新潮2010年6月号収録の「なすすべもない」、同2011年2月号「平熱セ氏三十六度二分」と登場人物、場面設定が同一ですので事実上の連作です。 「なすすべもない」はみひろが圭祐と婚約中で…
この作品は2010年6月号の同女史の「なすすべもない」の事実上の連作です。しかし、作風は全く別の作品です。こういう作り方は読者無視のようであまり感心しません。 前作は「官能小説」の特集として創作されたからだと思いますが、(好き嫌いは別として…
今月号は“官能小説”の特集でした。そのうちの一作です。 幼馴染と婚約し挙式直前に、夫の父親が亡くなり、3回忌が明けるまで挙式を延期しました。その間に夫はすでに性に関心を失ってしまいます。いよいよ2年が立ち、挙式を迎える直前に同級生である夫の弟…