わたしの小説新潮日記

小説新潮の感想を中心としたブログです

15 荻原浩

荻原浩「冷蔵庫を抱きしめて」小説新潮2013年1月号

新年あけましておめでとうございます。訪問してくださる皆さん、いつもありがとうございます。今年も不定期になると思いますが、印象に残った作品の感想を時々書き込みたいと思います。本年もよろしくお願いいたします。 それでは、「特集作品から(その1)…

萩原浩「エンドロールは最後まで」小説新潮2011年12月号

この作品は、38歳間近の独身OL・千帆(ちほ)の恋愛や結婚をめぐるプライドや哀しみ、怖れなどの揺れる心情を見事に描いています。題材には結婚詐欺かもしれない一見イケメンの怪しい渡辺裕二との性描写もあります。裕二の背中に残る虐待の火傷のあとは千…

荻原浩「チョコチップミントをダブルで」小説新潮2011年1月号

今月号の8本の読み切りの特集で、一番、心が満たされた作品です。短編ですが物語には様々な要素が詰まり充実しています。 主人公の康介(こうすけ)は年1回、12月に誕生日プレゼントを渡すときだけ娘・綾乃に会うことができるバツイチ男です。物語は康介…

荻原浩「上海租界の魔術師」小説新潮2010年7月号

若かりし頃、上海でマジシャンをしていた祖父が93歳で亡くなったところから物語は始まります。 物語は、祖父が同居するようになった10年前にさかのぼり、語りは当時小学3年生(9歳?)だったかなめの回想で展開されます。上海時代のマジシャンとしての…