わたしの小説新潮日記

小説新潮の感想を中心としたブログです

2012-11-13から1日間の記事一覧

西村京太郎「十津川警部 新宮に徐福伝説の謎を追う」小説新潮2012年11月号

この作品は徐福伝説という古代をテーマにした殺人事件と読み進めていましたが、実は、徐福伝説を隠れ蓑にして軍事機密をめぐるスパイ活動がテーマになっていることが明らかになってきました。このように読者を軽い混乱に陥れる予想外の展開はミステリー小説…

熊谷達也「海峡の絆」(第15回)小説新潮2012年11月号

船が遭難し溺死する場合はどのような身体的・状況的変化が起こるのかをかなり具体的に描写しています。相当の取材をしていることが伺えます。描写力のすごさはいつもながら敬服します。

京極夏彦「ヒトでなし」小説新潮2012年11月号

贔屓(ひいき)にしていた連載作品が終わった翌月号はおおむねテンションが下がってしまうものですが、今月はそれほど下がりませんでした。「海峡の絆」(熊谷達也)の筆力に圧倒されたことが大きいと思います。 今月も記録に留めておきたい作品を3回に分け…