わたしの小説新潮日記

小説新潮の感想を中心としたブログです

2011-11-28から1日間の記事一覧

萩原浩「エンドロールは最後まで」小説新潮2011年12月号

この作品は、38歳間近の独身OL・千帆(ちほ)の恋愛や結婚をめぐるプライドや哀しみ、怖れなどの揺れる心情を見事に描いています。題材には結婚詐欺かもしれない一見イケメンの怪しい渡辺裕二との性描写もあります。裕二の背中に残る虐待の火傷のあとは千…

朝井リョウ「水曜日の南階段は」小説新潮2011年12月号

今月号は「最後の恋」というタイトルでいわゆる恋愛小説特集です。最後の恋というと、今際の際からみた直近の恋のことをイメージしましたが、それでは何の意味もありませんね。本誌編集者は、現在進行形の恋を最後の恋と自己暗示にかけることや、ある過去の…