わたしの小説新潮日記

小説新潮の感想を中心としたブログです

2011-07-18から1日間の記事一覧

橋本紡「ハチミツ」(第6回)小説新潮2011年7月号

この物語はキャリアウーマンの長女・澪(みお)、美人で頭は良いが緻密なことが苦手で男に無防備な二女・環(たまき)、高校生で家事をこなす三女、事実上の主人公の杏(あん)の異母三姉妹を中心とした作品です。 これまでは状況説明の必要からだったと思い…

さだまさし「空蝉風土記 金沢・夜神、または阿神吽神」小説新潮2011年7月号

前回の第1作は、「はかぼんさん」という不思議な習俗を京都の風情と織り交ぜてミステリアスに仕上げていて結末に唖然とし、作者の力量に驚嘆しました。 今月号は第2作目です。今月の習俗は、石川県の旧畔神(あぜがみ)村で数百年前から行われている漂着物…

柴田よしき「さかさまの物語Ⅲ 名前のない古道具屋の夜」小説新潮2011年7月号

前月号までで贔屓(ひいき)の作品が相次いで最終話を迎えましたので、今月はわたしの中で順位が大きく変わりました。大きく順位の変動した作品の感想を書きます。ただし、第1位の「魔術師の視線」(本多孝好)は前回アップしましたので、そちらをみてくだ…